【渡米準備】渡米が決まったら〜まずは予防接種の準備!

アメリカ生活はや8年目。

こちらで暮らし始めてから、日本の友人知人でアメリカ駐在や留学が決まったという方とお話する機会も多数ありました。

必ず言うのが
「予防接種の準備を!!!」
「歯医者の治療をしておいてね!」
「Kindle買ったほうがいいよ!」

の3つです。

ここではあらためて、予防接種について書いてみます。


我が家の苦い思い出

移住するときに日本で数ヶ月前から予防接種のスケジュールを組み、準備してきた我が家。

日本でスケジュールを組んだクリニックは、海外渡航者向けのクリニックでしたが、予防接種の一覧表には「北米」と書かれていました。

広いアメリカ、そんなに大きなくくりではおさまらなかったようです…。

いざノースカロライナに来てみたら、公立小学校や民間のプリスクールに入るために必要な予防接種が足りていなかったことが分かりました。

足りなければもちろんアメリカで接種できるのですが、当時、事情により近くのクリニックなどで予防接種が受けられなかった我が家は、州の保健センターに行って受けざるを得ませんでした。

そこはおそらく公共福祉サービスの範囲で医療を受ける方が来る医療機関。
建物内もなんとなく暗い雰囲気で、スタッフさんもあまり愛想の無い方ばかり。
5歳の息子は初めての雰囲気に号泣、つられて8歳の娘も号泣という苦い思い出です。
おまけに副反応の予防にタイレノールを飲ませることを勧められ、「??」とすっかり混乱。


▼当時の様子はこちらから…
ノースカロライナ4週目【2】 船便到着★子どもの予防接種

おまけに小学校やプリスクールのスタッフからは「もう追加接種した?まだなの?早くしてね!」とかなり厳し目に言われたりして精神的にもツラかったです。

なぜそんなことになってしまったかというと、
アメリカでは州や、その中の郡によって、学校に通うために必要な予防接種が微妙に異なるようです。
(※あくまで教育機関で細かく予防接種が定められているので、企業駐在やその帯同で渡米する大人の方は三種混合や風疹など、日本で北米向けに必要なものを確認して接種すれば大丈夫だと思います。大学で勤務や留学の場合、教育機関なので厳しく規定がある可能性大です。詳細は各自ご確認くださいね。)

なので、お子さんと一緒に渡米する方はくれぐれもお気をつけください!

これから渡米する方へ

※会社で同じエリアに住む方が多い場合などは住んでいる方にもぜひ聞いてみてくださいね!

①住む予定のエリアの予防接種情報を調べよう!

予防接種は英語で「Immunization」です。
(「Shot」とも言います。インフルエンザ注射は「Flu Shot」)

「Immunization ●● county(郡) Public schools」
「Immunization Raleigh(町名) Public schools」

などでググってみましょう。
居住予定の地域で、どのような予防接種が義務付けられているか調べることができます。

我が家の暮らすImmunization wake county Public schoolsで調べたらこちらが出てきました。
https://www.wcpss.net/Page/166

上記ページには、
State law requires these vaccinations before or on the child's first day of attendance.(州法では、子供の出席初日の前または当日に、これらの予防接種が義務付けられています。)という注意書きとともに以下のリンクがありました。

ちなみに、登校30日目までに予防接種が完了しない場合、または医師による予防接種を順次接種中という証明書が提出されない場合、31日目にその生徒は退学するよう要求されるとも記載されています…。


一覧表によるとたとえばプリスクール〜小学校では以下のように定められていました。
2021年3月現在の情報なので、必ず居住予定の地域の最新情報を確認してみてくださいね。

▼Wake Countyの予防接種一覧表
https://www.immunize.nc.gov/schools/k-12.htm

Vaccine
Number Doses Required Before School Entry*
(ワクチンの種類/入学までに必要な接種回数)

Diphtheria(ジフテリア), tetanus(破傷風)and pertussis(百日咳)※三種混合・・・5 doses
Polio (ポリオ)・・・4 doses
Measles(はしか)・・・2 doses
Mumps(おたふくかぜ)・・・2 doses
Rubella(風疹)・・・1 dose
Haemophilus Influenzae type B (Hib)・・・4 doses
Hepatitis B (Hep B)(B型肝炎)・・・3 doses
Varicella (chickenpox)(水疱瘡) ・・・2 doses
Pneumococcal conjugate・・・4 doses

となっております。私が渡米したときと大体同じでした。

②海外渡航者向けの病院で予防接種スケジュールを相談しよう!

①の通り必要な予防接種がわかったら、海外渡航者向け予防接種などに対応されている病院に上記ドキュメントと母子手帳(現在の予防接種履歴)を持って行き、何をいつ、追加で受ければよいか相談するのが良いと思います。
可能であれば大人も母子手帳を探し出して持っていくと良いでしょう。

病院は、このリストが参考になると思います。

▼日本渡航医学会 国内トラベルクリニックリスト
私は、最初は海外子女教育財団の近所にある西新橋クリニックに行きました。
そこでカウンセリングしてもらい、接種自体は通いやすい近所のクリニックで行いました。

③予防接種履歴を英訳しよう!

予防接種を受け終わったら、予防接種履歴を英訳しましょう。
私は自治体で英訳してもらうことができましたので、お住いの自治体で調べてみてください。英訳には多少時間がかかるかもしれないので、ギリギリの依頼にならないよう気をつけてください。)

他には渡航者向けクリニックや、勤務先の会社を通して何らかの英訳サービスも受けられる場合があると思います。
自分で訳するという手もあるのですが、医師のサインが必要という情報もWEB上で見受けられましたので、念の為自治体か医療機関に依頼することをおすすめします。

以下、我が子の予防接種履歴です。
一番下に医師のサインが入っています。

そして左に手書きでが書いてあるのが足りなかった接種です(涙)

あと、もし水疱瘡は発症経験があって予防接種をしていなかったら、それをかならず書き添えたほうがいいです。
(↓赤字で「He already contracted Varicella.」って書いてます)
我が家の子どもたちは二人とも1歳で水疱瘡にかかって予防接種は受けてなかったのですが「予防接種してないの?」と至るところでつっこまれました。


こちらが渡米後数ヶ月後の予防接種履歴。
渡米まもない2013年11月、一気に4本も接種して大変だったね…(涙)


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